下付き文字とは
下付き文字は、普通の行より小さく、低い位置に置かれる文字です。化学では H₂O が水素原子2つと酸素原子1つを表し、数学では x₁ と x₂ が x の1つ目と2つ目の値を表すなど、日常的に目にします。
ワープロでは、書式のボタンで下付き文字を作れます。でも、それ以外の場所ではたいていできません。チャットアプリ、SNS の投稿、スプレッドシートのセル、プレーンテキストのメールには下付きの機能がありません。このジェネレーターは、もともと小さく低い位置にある Unicode 文字を使うので、コピー&ペーストしても効果が残ります。
下付きになるのは数字と一部の英字、記号だけで、ひらがな・カタカナ・漢字はそのまま残ります。「水 H2O」のように日本語と化学式を混ぜて入力しても、化学式スタイルなら「水 H₂O」のように化学式の部分だけが変換されます。
ジェネレーターの使い方
- 入力欄に入力します。「クリア」で空になります。
- 上部に3つの結果が大きく表示され、それぞれに「コピー」ボタンがあります。
- 入力内容に合ったものを選んでコピーします。
- 下のスタイル一覧では、同じテキストを上付き文字やスモールキャピタルなど、ほかのスタイルで確認できます。
3つの結果は役割が違います。
- 下付き文字は、英字も数字も、変換できるものをすべて変換します。単語全体を低い位置に書きたいときに使います。
- 化学式は、英字や閉じ括弧の直後に来る数字だけを下げます。それ以外のテキストはそのまま残ります。キャレットは電荷の印で、電荷は下ではなく上に上がります。
- **下付きの表記(x_1 を x₁ に)**は、アンダースコアのあとに来るものだけを変換します。1文字、連続した数字、または括弧でくくったグループを使えます:
a_(n+1)やT_{max}。
変換例
以下はこのページのツールで作ったものです。
| 入力 | スタイル | 結果 |
|---|---|---|
H2O |
化学式 | H₂O |
C6H12O6 |
化学式 | C₆H₁₂O₆ |
Ca(OH)2 |
化学式 | Ca(OH)₂ |
SO4^2- |
化学式 | SO₄²⁻ |
2H2 + O2 |
化学式 | 2H₂ + O₂ |
x_1 + x_2 |
下付きの表記 | x₁ + x₂ |
a_(n+1) |
下付きの表記 | aₙ₊₁ |
T_{max} |
下付きの表記 | Tₘₐₓ |
hello |
下付き文字 | ₕₑₗₗₒ |
入力欄のサンプル「H2O and x_1」を見ると、3つのスタイルがある理由がわかります。普通の下付き文字では ₕ₂ₒ ₐₙd ₓ_₁ となり、下げすぎてしまいます。化学式スタイルでは H₂O and x_1、下付きの表記スタイルでは H2O and x₁ になります。どれも、指定したものだけを変えます。
仕組み
ここで使う下付き文字は、どれも独立した Unicode のコードポイントです。
- 数字の ₀ から ₉ は U+2080 から U+2089 まで並んでいます。
- 記号の ₊ ₋ ₌ ₍ ₎ は、その後の U+208A から U+208E にあります。
- 英字のほとんどは同じブロックにあり、ₐ(U+2090)から ₜ(U+209C)までです。
- さらに ᵢ ᵣ ᵤ ᵥ の4つは音声記号拡張ブロック(U+1D62 から U+1D65)から来ていて、ⱼ は U+2C7C です。
合計で17文字になります。ないのは b、c、d、f、g、q、w、y、z です。テキストにこれらの文字があると、普通の大きさのまま残ります。大文字にも下付きの形がないので、普通の下付き文字スタイルでは代わりに小文字を使います。H2O の H が ₕ になるのはそのためです。
化学式スタイルは、英字、閉じ丸括弧、閉じ角括弧のあとに数字が続く箇所を探し、その数字だけを下げます。電荷は先に処理します。^2- のように、キャレットのあとに数字と符号が続く部分を、上付きの文字に変えます。
コツ
- 符号だけの電荷はキャレットだけでよい。
NH4^+は NH₄⁺ に、Cl^-は Cl⁻ になります。 - 係数は普通の大きさのまま。 2H₂ の先頭の 2 は分子の数なので、ツールはそのままにします。
- 1文字より長いものは記法で括弧を使う。 数字はまとめて扱われるので
x_10は x₁₀ になりますが、x_ijは xᵢj になります。xᵢⱼ にしたいならx_(ij)と書いてください。 - 読みやすさを確認する。 下付きの数字は小さいです。文字が詰まったスプレッドシートやスマホでも、₆ と ₈ を見分けられるか確認しましょう。
制限事項
これらは見た目が似ている文字であって、書式ではありません。スクリーンリーダーは ₂ を「下付きの2」のように読み上げることが多く、化学式ならよいのですが、文章だと聞きづらくなります。検索ツールでは、H2O と入力しても H₂O が一致しないことがあります。検索してもらう必要のある文書では、普通の表記も近くに書いておきましょう。
現在のスマホやパソコンでは、数字とよく使う英字のフォント対応は良好です。ᵣ や ᵤ のような音声記号の文字は、フォントによってはほかの文字と少し大きさが違って見えることがあります。
関連ツール
上に上がる文字、指数、脚注の番号には上付き文字ジェネレーターを使います。スモールキャピタルなどの小さなスタイルをまとめて見るなら小さい文字ジェネレーターを見てください。下付き文字などの特殊な文字だらけのテキストを受け取って普通の文字に戻したいなら、Unicode 文字を普通のテキストに戻すツールに貼り付けてください。