この変換ツールでできること
Word 文書は、最終的に Markdown になるコンテンツの元としてよく使われます。ドキュメントの下書き、ブログ記事、議事録、教材などです。Word から Markdown ファイルにコピーすると構造が失われ、入力し直すのは手間がかかります。
このツールは .docx ファイルを2段階で読み込みます。まず mammoth ライブラリが、正確な見た目ではなくスタイルをもとに、文書をシンプルな HTML に変換します。「見出し 1」スタイルの段落はトップレベルの見出しに、箇条書きの段落はリスト項目に、という具合です。次に Turndown が、表用の独自ルールを加えて、その HTML を Markdown に変換します。どちらの処理もブラウザ内で行われます。
使い方
- Word ファイルを選択 を押すか、
.docxファイルをボックスにドロップします。 - ファイルが読み込まれるとすぐに、下に Markdown が表示されます。
- 必要に応じてオプションを変更します。ファイルを開き直すことなく結果が更新されます。
- 画像:含めない(代替テキストは残す) または データ URL として埋め込む。
- 見出し:
#記号の見出しか、下線付きの見出し。 - 箇条書きの記号:リスト項目に使う
-、*、+。
- プレビュー で Markdown の表示結果を確認します。ボックス内のテキストを編集することもできます。
- コピー を押すか、ダウンロード で文書名の付いた
.mdファイルとして保存します。
ステータス行には、単語数と、認識できなかった Word のスタイルなど、変換に関するメモが表示されます。日本語の文章はスペースで単語が区切られていないため、この単語数は日本語の文字数とは一致しません。
変換例
見出し 1、太字と斜体を含む段落、見出し 2、2項目の箇条書き、3行の表を含む、小さなテスト文書を作りました。ツールの出力は次のとおりです。
# Meeting Notes
The team agreed to ship the **new pricing page** on *Friday*.
## Action items
- Update the screenshots
- Email the beta users
| Owner | Task | Due |
| --- | --- | --- |
| Priya | Copy review | Wed |
| Sam | QA pass | Thu |
Word の表には、HTML のように見出し行を示す印がなく、すべてのセルがそれぞれ段落を持っています。Turndown をそのまま使うと、こうした表は生の HTML のまま残ってしまいます。このツールは最初の行を見出しとして使い、各セルを1行にまとめるので、本物の Markdown の表になります。
変換されるもの、されないもの
残るもの:
- Word の組み込み見出しスタイルによる見出し
- 段落、太字、斜体、取り消し線
- 箇条書きと番号付きリスト(入れ子のものも含む)
- リンク
- 表(最初の行を見出しとして)
- 脚注と文末脚注(末尾のリストとして)
- 画像の代替テキスト、または埋め込みを選んだ場合は画像そのもの
残らないもの:
- フォント、色、文字サイズ、ページのレイアウト
- 図形、SmartArt、グラフ
- コメントと変更履歴
- ヘッダーとフッター
- 結合された表のセル。表が正しい形を保つよう、空のセルで埋められます。
Markdown はページのデザインを表現できないので、これは想定どおりの動作です。目指しているのは、構造を保ったまま、どこにでも持っていけるきれいなテキストです。
よりよい結果を得るコツ
- 本物の見出しスタイルを使う:見出しのように書式を整えただけのテキストは、普通の段落として保存されています。変換する前に、Word でそのテキストを選択し、見出し 1、見出し 2、見出し 3 を適用してください。
- 本物のリストを使う:ハイフンや数字を手で入力して始めた行は、リスト項目ではなく段落です。Word のリストのボタンを使うと、正しいリストになります。
- 長い表を確認する:複数の段落を含むセルは1行になります。表に長い文章が入っている場合は、Markdown ではリストにした方が読みやすいかもしれません。
- 結果を整える:Markdown整形ツール を使うと、表の列がそろうように余白が加えられ、段落の折り返しもひとつのスタイルにそろいます。
- PDF しかない場合:PDF Markdown 変換ツール を使ってください。PDF は構造を保存しないので、両方あるなら
.docxの方がよい結果になります。 - HTML がある場合:HTML Markdown 変換ツール は、リスト、リンク、表に同じルールを使っています。
Word を Markdown に変換するほかの方法
- Pandoc は
.docxファイルを直接読み込めます。基本の形はpandoc report.docx -o report.mdで、画像をフォルダに保存することもできます。 - Word と Google ドキュメント には、Markdown で書き出す機能が組み込まれていません。Google ドキュメントでは、設定でその機能をオンにすると、コンテンツを Markdown としてコピーできます。
- Python:ここで最初の段階を担っている mammoth パッケージには Python 版もあり、スクリプトから HTML や Markdown を作れます。
プライバシー
ファイルはブラウザのファイル API で読み込まれ、メモリ上で変換されます。何もアップロードされないので、社内文書や下書きも端末の外に出ません。タブを閉じれば文書は消えます。