このツールでできること
検索と置換は最も便利な編集機能のひとつですが、いつでも使えるとは限りません。Web フォーム、チャットアプリ、CMS の入力欄など、置換機能のないテキストボックスで作業していることもあります。テキストをここに貼り付け、何を変えるかを指定し、結果をコピーして戻すだけです。
一致箇所をすべて一度に置き換え、変更した数を表示し、入力に合わせてリアルタイムで更新されるので、各設定の効果をすぐに確認できます。
日本語の文章にも使えます。「猫が好きです。猫カフェに行きました。」で「猫」を「犬」に置き換えると、2か所が置換されて「犬が好きです。犬カフェに行きました。」になります。表記ゆれの統一(「サーバ」と「サーバー」など)や、社名・商品名の一括変更に便利です。
使い方
- 「テキスト」に文章を貼り付けます。
- 変更したい単語、フレーズ、記号を「検索」に入力します。
- 新しいテキストを「置換後」に入力します。空にすると一致箇所がすべて削除されます。
- 必要に応じて「大文字と小文字を区別」「単語単位で検索」「正規表現を使う」を選びます。
- 右側の結果を確認し、「コピー」か「ダウンロード」を押します。
ツールを開くと例が入っています。短いメモの中の「月曜日」を「火曜日」に置き換える例(3か所が置換されます)なので、自分のテキストを貼り付ける前に動きを確認できます。
オプション
大文字と小文字を区別 をオンにすると、大文字・小文字を区別して検索します。オフなら「hello」は Hello、hello、HELLO のどれにも一致します。オンにすると、入力したとおりの形だけが変更されます。
単語単位で検索 をオンにすると、独立した単語として現れたときだけ一致します。一致した部分の直前と直後に、文字、数字、アンダースコアがあってはいけません。これにより「cat」が「category」の先頭を変えてしまうのを防げます。ただし日本語の文は単語の間にスペースがなく、前後に文字が続くため、このオプションをオンにすると日本語の単語はほぼ一致しなくなります。日本語のテキストではオフのまま使ってください。
正規表現を使う をオンにすると、「検索」の欄を普通の文字列ではなくパターンとして扱います。正規表現を使えば、任意の数字、任意の単語、文字の集合、行頭のテキストなどに一致させられます。このモードでは、「置換後」に次のものを使えます。
- パターン内のかっこで取り出したテキストには
$1、$2など - 一致した部分全体には
$& - 名前付きグループには
$<name> - 改行には
\n、タブには\t
かっこの閉じ忘れなどパターンに誤りがある場合は、何も変更せずにそのことを知らせます。
置換の例
以下の結果はすべてこのツールで作成したものです。
| テキスト | 検索 | 置換後 | オプション | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| Our team meets on Monday. Monday meetings start at 9am. | Monday | Tuesday | なし | Our team meets on Tuesday. Tuesday meetings start at 9am. |
| colour, Colour, COLOUR | colour | color | なし | color, color, color |
| colour, Colour, COLOUR | colour | color | 大文字と小文字を区別 | color, Colour, COLOUR |
| The cat sat in the category aisle. | cat | dog | なし | The dog sat in the dogegory aisle. |
| The cat sat in the category aisle. | cat | dog | 単語単位で検索 | The dog sat in the category aisle. |
| Smith, John | (\w+), (\w+) |
$2 $1 |
正規表現 | John Smith |
| Order 2024-03-15 | (\d{4})-(\d{2})-(\d{2}) |
$3/$2/$1 |
正規表現 | Order 15/03/2024 |
| Call 555 0101 | \d |
# | 正規表現 | Call ### #### |
| red, green, blue | , |
\n |
正規表現 | red、green、blue がそれぞれ1行に |
「dogegory」の行を見ると、「単語単位で検索」が大切な理由がわかります。このオプションがないと、その文字の並びがあるすべての場所が変わってしまいます。
よく使う正規表現
| 探したいもの | パターン |
|---|---|
| 任意の数字1文字 | \d |
| 整数 | \d+ |
| 2つ以上のスペース | {2,} |
| 空行 | ^\s*$(注意して使用) |
| かっこ内のテキスト | \([^)]*\) |
| メールアドレス(簡易) | [\w.+-]+@[\w-]+\.[\w.]+ |
| 「re」で始まる単語 | \bre\w* |
パターンは JavaScript のルールに従います。ほとんどのプログラミング言語やコードエディターで使われるルールと同じです。なお \w と \b は英数字とアンダースコアだけを対象にするので、日本語の文字には一致しません。
ヒント
- 長い文書を貼り付ける前に、短いサンプルで試しましょう。 特に正規表現を使うときに大切です。
- 名前には「単語単位で検索」を使いましょう。 これを使わずに「Al」を「Alan」に置き換えると、「Alice」や「also」まで変わってしまいます。
- 複数の置換を続けて行えます。 結果をコピーして「テキスト」に貼り付け直し、「検索」と「置換後」を変えてもう一度実行します。
- よくある整理作業には専用のツールがあります。 アンダースコア削除ツールは snake_case の名前を普通の単語に戻します。ダッシュ削除ツールはさまざまなダッシュ記号をまとめて処理します。重複行削除ツールは重複した行を削除します。
制限
- 置換はテキスト全体に一度に行われます。1か所ずつ置き換える「次を置換」のモードはないので、メッセージに表示される数を確認してください。
- 入力欄はプレーンテキストなので、太字やリンクなどの書式は保持されません。
- 非常に長いテキストは、入力が少し止まってから処理されます。
検索と置換のほかの方法
Microsoft Word:Ctrl+H を押します。「オプション」ボタンを押すと、大文字と小文字の区別、完全に一致する単語だけを検索、ワイルドカード(Word 独自のパターン構文)の設定が表示されます。
Google ドキュメント:Ctrl+H を押すか、「編集」メニューの「検索と置換」を使います。大文字と小文字の区別と正規表現に対応しています。
Excel と Google スプレッドシート:Ctrl+H でセル全体を置換できます。数式なら =SUBSTITUTE(A1,"old","new") を使います。
コード:JavaScript では text.replaceAll('old', 'new') で普通の文字列を、text.replace(/pattern/g, 'new') で正規表現を使って置換できます。Python では text.replace('old', 'new') か re.sub(pattern, 'new', text) を使います。