このツールでできること
改行とは、行を終わらせて次の行を始める目に見えない文字のことで、Enter キーを押すたびに入力されます。ところが、改行がおかしな位置に入った状態でテキストが届くことがあります。PDF からコピーした文章の全行、古いメールの引用部分、幅の狭い Web ページの段組みから取った文章、字幕、1行で入力すべき欄に貼り付けた詩などです。
このツールはそうした改行を取り除き、行をつなげて普通の文章に戻します。改行を何に置き換えるか、段落を分けたままにするかを選べます。
日本語の文章は単語の間にスペースを入れないので、改行を削除するときは「改行の置き換え」を「なし」にするのがおすすめです。「スペース」のままだと「これはPDFから コピーした文章です。」のように、行の継ぎ目に半角スペースが入ります。英文の場合は「スペース」が適しています。
使い方
- 文章を改行を含むテキストに貼り付けます。
- 改行の置き換えで、スペース、なし、カンマのいずれかを選びます。
- 段落ごとに1行ずつ分けたい場合は、段落の区切りを残すをオンにします。
- 長い英単語が行をまたいで分割されている PDF や書籍の文章では、ハイフンで分かれた単語をつなぐをオンにします。
- 連続するスペースを削除は初期設定でオンになっているので、行末にスペースがあっても継ぎ目に空白が重なりません。
- コピーまたはダウンロードを押して結果を取り出します。
ツールの下には、削除した改行の数が表示されます。
変換例
以下の結果はすべてこのツールで実際に変換したものです。入力欄の ¶ は改行を表します。
| 入力 | 設定 | 結果 |
|---|---|---|
| Dear team, ¶ the meeting moved ¶ to Friday. | スペース | Dear team, the meeting moved to Friday. |
| apple ¶ banana ¶ cherry | カンマ | apple, banana, cherry |
| ABC ¶ 123 ¶ XYZ | なし | ABC123XYZ |
| The results were in- ¶ conclusive at first. | ハイフンで分かれた単語をつなぐ | The results were inconclusive at first. |
もう少し長い例も見てみましょう。このページのサンプルテキストは、PDF からコピーした2段落、合計7行の日本語の文章です。初期設定のままだと6つの改行がすべて削除され、1行の長い文章になります。ただし初期設定の置き換え先はスペースなので、元の改行の位置にスペースが入ります。改行の置き換えを「なし」にし、段落の区切りを残すをオンにすると、削除される改行は4つになり、空行をはさんだきれいな2段落になります。
この段落は PDF からコピーしたため、各行の末尾に不要な改行が入っています。
2つ目の段落にも同じ問題があります。
日本語の場合、「これはPDFから ¶ コピーした文章です。 ¶ 改行が残っています。」を「なし」で変換すると「これはPDFからコピーした文章です。改行が残っています。」になります。
仕組み
このツールは、テキストを改行ごとに分割し、各行の先頭と末尾のスペースを取り除きます。空の行は捨てられます。そのうえで、選んだ区切り文字で行をつなげます。段落の区切りを残すがオンの場合は、まず空行でテキストを段落に分け、段落ごとに行をつなげてから、段落の間に空行を入れて元に戻します。
ハイフンのオプションは、「文字、ハイフン、改行、小文字」という並びを探します。つなげるのはこのパターンだけなので、行末の「well-」の次の行が「Known」で始まる場合はそのまま残ります。改行の後が大文字なら、そのハイフンは本来の綴りの一部であることが多いからです。
Windows の改行コード(2文字)や古い Mac の改行コードも、通常の改行と同じように処理されます。
コツと注意点
- ハイフンを含む単語を確認する。 「self-」と「employed」のような複合語が2行に分かれていると、ハイフンのオプションがオンの場合「selfemployed」とつながってしまいます。ハイフンでつながった語が多い文章では、結果を読み直してください。
- 見出しが段落とつながる。 句点やピリオドのない PDF の見出しは、最初の文とつながってしまいます。貼り付ける前に、見出しの後にピリオドや空行を入れてください。
- リストの形が崩れる。 スペースでつなげる方法は文章向きで、箇条書きには向きません。リストなら「カンマ」の方がきれいにまとまります。
- 行の途中のタブや連続スペースは改行ではありません。それらは空白削除ツールで整えてください。
ほかの方法
Microsoft Word: 「検索と置換」(Ctrl+H)を開き、「検索する文字列」に ^p、「置換後の文字列」にスペースを入力して「すべて置換」を押します。段落を残したい場合は、先に ^p^p を ### などの仮の文字列に置換し、次に ^p をスペースに、最後に ### を ^p^p に戻します。日本語の文章なら、置換後の文字列を空欄にすれば改行だけが消えます。
Excel と Google スプレッドシート: 1つのセル内の文章なら、=SUBSTITUTE(A1, CHAR(10), " ") で改行をスペースに置き換えられます。
コード: JavaScript では text.replace(/\s*\n\s*/g, ' ') で基本的な処理ができます。Python では ' '.join(text.split()) ですべてを1つのスペースでつなげられます。
Web ページからコピーした文章には、HTML タグや Markdown の記号が一緒に付いてくることがよくあります。それらは書式削除ツールで取り除けます。カーブした引用符、装飾フォント、見えない文字はプレーンテキスト変換で直せます。